ハロー!プロジェクトが、2025年3月に開催予定のコンサートやイベントにおいて、マイナンバーカードを活用した特典付きチケットの先行販売を実施することを発表しました。現在発表されている対象公演は『Hello! Project ひなフェス 2025』と、モーニング娘。’25小田さくらちゃんのバースデーイベントです。
このシステムは、電子チケット発券に特化したMOALA Ticketを採用。従来の紙チケットが抱える発券や入場管理の手間、不正転売などの課題に対応します。特にコンビニでの発券や払い戻し手続きが不要となり、すべての操作をスマートフォンのブラウザ上で完結できる点が特徴です。
マイナンバーカードを活用した特典付きチケット先行受付について
このサービス導入の背景には、深刻化するチケット転売問題があるでしょう。今年10月には、モーニング娘。’24石田亜佑美ちゃんの卒業コンサートで大量の落選者が出る一方、チケット売買サイトには高額な出品が相次ぎました。また5月には、ハロプロコンサートのチケットを転売した50代男性が書類送検される事件も発生しています。
マイナンバーカードを活用した本人確認は、こうした不正転売の防止に効果を発揮すると期待されています。特に2025年春からはiPhoneへのマイナンバーカード機能搭載も予定されており、より多くのファンにとって利便性の高いシステムとなりそうです。
さらに特典として、Hello! Projectデジタルコレクションの限定カードが付与されます。このデジタルコレクションは2024年にスタートしたサービスで、メンバーボイス入りトレカやトレード機能などを備えています。
なお、ひなフェスに関しては1人1枚までの申し込み制限が設けられており、連番での応募はできない点には注意。ハロプロ公式ファンクラブでは、マイナンバーカードの発行には時間がかかる可能性があるとして、早めの準備を呼びかけています。この新たなチケッティングシステムの導入が、ハロプロの転売対策と利便性向上にどのような貢献をするでしょうか。