元アンジュルム田村芽実ちゃんの楽曲『無形有形』が、SNS上で思わぬ反響を呼んでいます。2019年にリリースされた1stミニアルバム『Sprout』に収録されたこの曲が、TikTokを中心に「わがままな女の子」を表現するミームとして人気を集めています。
特に注目を集めているのは、「ねえ、カバン重たい。あなたが持ってよ」から始まるセリフパート。このシーンに合わせて、ユーザーたちが独自のイラストや動きを次々と重ねていく動画が流行しています。その発端と思われるのが、2月5日にTikTokで投稿された、人気アニメ『エヴァンゲリオン』のキャラクター、惣流・アスカ・ラングレーを描いたものでした。この動画は、投稿から2週間ほどで約33.4万件のいいねを獲得。さらに同様の動画投稿が急速に増加し、現在は1,000本を大きく超える勢いを見せています。
『無形有形』は2022年頃に「面倒くさい女の子」の例として韓国語に翻訳され、定番BGMとして定着。それが日本のアニメキャラクターと組み合わさることで、本国での注目度が急上昇するという、文化の往来が生まれました。
@lllilllll1llllli 아스카
♬ 오리지널 사운드 – 🤓 – 카레돈가스
作曲を手がけた和田俊輔さんも、この現象に驚きと喜びを表明。「想像しえなかった文化が突然変異のような形でぴょこっと生まれて、人の感情や行動を揺さぶっていく様。音楽を作っている身として、この文化の始まりの地点に出会えることは感慨深い」とコメントしています。
さらに和田さんは、楽曲制作時のエピソードも明かしました。2019年1月4日に作曲された『無形有形』は、末満健一さんによる哲学的な歌詞を、当時20歳だっためいめいの視点で表現。ミームとなっているセリフパートは、当初からの歌詞に含まれていたそう。しかし、あのアンニュイな言い方は、めいめいの表現力と末満さんのディレクションによって生まれたのだとか。
田村芽実さんの曲『無形有形』がミーム化しているのを見て興奮しました!というお話。
現在、めいめいはミュージカル『SIX』に出演中。元℃-uteの鈴木愛理ちゃんと共に、注目を集め続けています。そんな中での思わぬバズりに、めいめいも「また3人で作品作りたい!作りましょう!よ!和田さん!末満さん!!!!」と意欲を見せています。
このように、発表から6年の時を経て新たな形で注目を集める『無形有形』。今回のミームを機に、めいめいの魅力がより多くの人々に伝わることが期待されます。
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